まひるの部屋

まひるの部屋

楽しいことを語りたい

現代人に響くブルーハーツを厳選 -悩みも不安も忘れて少年心を思い出す-

f:id:MahiRoom:20200727135514j:plain

言わずと知れた日本を代表するバンド”THE BLUE HEARTS”。パンクロックからバラードまで幅広いジャンルとシンプルな音やメロディーライン、歌詞に魅了される人は多い。

"TRAIN-TRAIN"や”リンダリンダ”、”情熱の薔薇”、”夢”などはどこかしらで聞いたことがある人も多いはずだ。

 

このシンプルさは高い音楽センスのなせる技なのだろう。

 

さて、ブルーハーツが解散したのは1995年。

現在の30歳あたりまで、リアルタイムで彼らの音楽に触れていないことになる。

かくいう私も、もちろんリアルタイムでは触れていない。

 

サブスク解禁されていないのが非常に悲しい。

 

しかし、今からでもぜひ聞いてもらいたいと思うには理由がある。

我々現代人にも刺さる歌詞が溢れているからだ。

今回はそのうちいくつかを紹介する。

それぞれの曲が収録されているオリジナルアルバムを紹介しておきます。また、今回紹介した曲は全て下記のベストアルバムで聴くことができます。

 

  

目次

 

 何事にも理由を求める私たちへ -夕暮れ-

f:id:MahiRoom:20200727135701j:plain

ブルーハーツのラストシングルだ。

特に注目したい歌詞を引用する。

はっきりさせなくてもいい あやふやなまんまでいい

僕たちはなんとなく幸せになるんだ

曲の歌い出し部分だ。

小学生の頃からこの曲を聴いている私は正直、この歌詞がピントこなかった。

数年間聴き続けた結果、すこし見えてきたように思う。

我々は今、ものすごく結果におわれている。

そうすると、必然的にコストパフォーマンスを向上しなければならなくなる。

何をするにしても理由付けしなければならなくなるのだ。

その結果”大学に行く意味は?”、”この作業をする意味は?”

ひいては”生きている意味は?”なんて考えるのだ。

もちろん、それらのことを考えることは重要だ。

しかし、「夕暮れ」を聴いていると『考えないまんま、わかんないまんまでいいんじゃない?』そう言われているように感じる。

 

わからないものはわからないものとして扱う。

考えることと考えないことは両立するもの。

 

そういうことを教えられたように感じる。

 

何事にも理由を求める私たちはこのことを忘れてはならない。

 

収録アルバム

悩みに押し潰されそうな私たちへ -1000のバイオリン-

f:id:MahiRoom:20200727140020j:plain

ブルーハーツの12枚目シングル。CMなどにも使用され聴いたことがある人も多いだろう。

特に注目したい歌詞を引用する。

ヒマラヤほどの消しゴムひとつ

楽しい事をたくさんしたい

ミサイルほどのペンを片手に

おもしろい事をたくさんしたい

歌の冒頭部分で、最も有名な部分だろう。

このようなことを考えたことはない。だけれど、このようなイメージは持っている。もしくは持っていた。という人は多いのではないだろうか。

どこかに行きたい。何かしたい。

そんな気持ちが詰まった一曲だ。

 

馬鹿みたいな発想で私たちの悩みがいかにちっぽけさだったのかを教えてくれる。

時にはこんなこと考えてもいいじゃないか。

 

曲調はアップテンポのロックチューンだ。

 

夜の金網をくぐり抜け

今しか見る事が出来ないものや

ハックルベリーに会いに行く

会いなしにした昨日は帳消しだ

という歌詞が夜に感じる”何者にでもなれるのではないかと思う無敵感”を代弁してくれているように感じる。

 

この曲のおかげで”小さくて無敵だったあの頃”にいつでも戻ることができる。

 

収録アルバム

f:id:MahiRoom:20200727140158j:plain

一番の歌詞を引用する。

どこまで行くの 僕達今夜

このままずっと  ここに居るのか

はちきれそうだ  とび出しそうだ

生きているのが すばらしすぎる

 

キスしてほしい キスしてほしい

キスしてほしい キスしてほしい

二人が夢に近づくように

キスしてほしい

 

私は「愛している」という言葉に違和感を感じる。

なかなか日本人は使わないのではないだろうか。

では、どのような言葉を使うのだろうか。

「好き」と言うのだろうか。

言う人もいるだろうが、口にするのも恥ずかしいシャイな人もいるだろう。

 

「キスしてほしい(トゥートゥートゥー)」はシャイだけど、溢れんばかりの愛情を持っている人の胸の内を歌った曲のように感じる。

好きだけど、「好き」とは言えない。

だけど、大好きだ。という感情を”キスしてほしい”ということ一言で端的にかつ的確に描いているように思える。

 

胸が爆発しそうな気持ちの導火線に火をつけてくれる。

 

収録アルバム

一番の歌詞を引用する。

ブラウン管の向こう側

カッコつけた騎兵隊が

インディアンを撃ち倒した

ピカピカに光った銃で

できれば僕のゆううつを

打ち倒してくれれば良かったのに

 

神様にワイロを送り

天国へのパスポートをねだるなんて

本気なのか?

誠実さのかけらもなく

笑っている奴がいるよ

隠しているその手を 見せてみろよ

 

生まれた所や 皮膚や目の色で

一体この僕の

何がわかると言うのだろう

運転手さんそのバスに

僕も乗っけてくれないか

行き先なら どこでもいい

こんなはずじゃなかっただろ?

歴史が僕を 問いつめる

まぶしいほど 青い空の真下で

 

歌詞をみてみると、反戦や反薬物、反人種差別のようなことを歌っているのがみて取れる。

終戦の日が8月15日だからか、私には戦争=夏のイメージがある。

夏になると戦争のことを勉強し、思いを馳せたくなる。

セミが泣き、カラッとした青空と暑い日差し。飛行機が飛んでいる。

そのイメージがこの曲から感じられるのだ。

 

まさに子供の頃の夏休みのイメージだ。

 

加えてこのようなことも感じる。 

「こんなはずじゃなかっただろ? 歴史が僕を 問いつめる まぶしいほど 青い空の真下で」と言う歌詞を私はまだ完璧に消化し切れていない。

歴史を回顧し、自分の存在を省察することで、これから何をしていくかを考えることが、私たちのやるべきことではないか。

この曲を聴く旅にそう思う。

 

収録アルバム

 以上、現代人に響くブルーハーツを厳選 -悩みも不安も忘れて少年心を思い出す-でした。

 

有名どころばかりで既にご存知の方も多いかもしれませんが、まだ聴いたことない方には是非聴いてもらいたいです。

他にもたくさん良い曲がありますよ。

 

まひる🌱