まひるの部屋

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楽しいことを語りたい

初めて映画で涙した。なぜ泣けたのかを分析する

 

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私は映画やドラマ、小説、漫画、アニメ、音楽などなどでほとんど涙したことがありません。

感情移入できないのです。

このシーンでのこのキャラクターはこの様な感情になっていて...などの理解はできる様になった。しかし、どうも入り込むことはできない。

感情移入できないのは私のコンプレックスでもある。私だって映画で泣きたい。

 

しかし、これでも感情が豊かになってきた方だ。空や木々に惹かれる様になってきました。

 

さて、私が初めて涙した映画は一体何なのか。

それは

AVENGERS ENDGAME

 

なぜこの映画で泣いたのか。じっくり考えてみると次の二つの理由が見えてきました。

・初めて感じた没入感と感情移入

カタルシス

 

一つ目の「初めて感じた没入感と感情移入」について。

私が「AVENGERS ENDGAME」を劇場で鑑賞したのは、公開初日でした。

私は2013年ほどからMCUを追い続けており、さらに絶望的な終わり方をした前作から一年の期間が空いたと言うこともあり、楽しみが最高潮に。

あえて、予告編は一切見ず頭を空っぽにして劇場に向かいました。楽しみすぎて、手が震えると言う経験も初めてでした。

 

初日ということもあり会場の熱気は上映前から高まっており、隣の座席の女性は上映開始1分で泣いていました。

 

劇場が一体となって、1秒も逃すまいと言った熱量だったので、当然私の心の熱量もぐんぐん上がっていきます。それに加えて、IMAX 3Dで鑑賞したのがよかったのでしょう。と言うのも、3Dメガネをかけると視野が狭くなります。ですから、映画だけに集中することができるのです。そして、音。IMAXシアターはやはり音の臨場感が違います。後日、通常のスクリーンでも鑑賞したのですが圧倒的に違いました。

 

さて、この会場の熱気と3D眼鏡によって狭まった視野、そして臨場感のある音。この三点が揃って私は、かつてないほどに映画に没入することができたのだと思います。

 

 

実際に涙したシーン(ネタバレを含みます)は最終決戦でキャプテン・アメリカがサノス軍に対してたった一人で挑もうとするシーンです。「ああ、キャップここで死ぬな。」と絶望していました。(この絶望感すら初めて感じました。)

ご存知の通り、この直後に信じられないくらいたくさんの仲間がやってくるのですが、絶望していた私は「ああ、キャップにはこんなに仲間がいたのか」と涙腺が刺激されます。(いつもなら、良くても刺激されるだけで、実際に涙を流すことはありませんでした。)

そして、追い討ちをかけるように流れる渾身の音楽Portals。さらに、キャラクターが出てくるたびに拍手喝采になる劇場。号泣する隣の女性。

 

気がついたら、涙が溢れ出していました。

 

これが人生で初めて映画で流した涙です。

こうして振り返ってみると、かなりの条件によって私は涙を流すに至ったのだと実感させられます。今一度まとめると

・震えるほどの楽しみ

・前情報を入れない

・会場の熱気

・3D眼鏡による限られた視野

・臨場感のある音

・隣の女性の感情が豊か(直、この女性のおかげで泣けたと言っても過言ではないかもしれません。もらい泣きというやつですね。)

 

そして、最初の「震えるほど楽しみ」というのは次のカタルシスへとつながります。

 

 

 

正直、私自身カタルシスというものがいまいち掴み切れておらず、正しい使い方なのかも怪しいです。

私は劇中でもう一度涙しました。それは、エンドクレジットです。

カタルシスがよくわからないけれど、エンドクレジットで涙したこのことをカタルシスだと言いたい。

 

 

2013年からMCUを追い続けてきた私は、小学生から高校生の実に7年をMCUとともにしてきたのです。

それが大きな区切りを迎える。もう二度とみることができないキャラクターもいる。

そして、素晴らしい本編を見終えて流れるエンドクレジットは、今までMCUを彩ってきた俳優さんたちが一人一人時間をかけて紹介されていきます。

俳優陣の名前を見るだけでも、こんなにたくさんの人たちが届けてくれたのだなぁ。と感じました。そして、音楽はキャプテン・アメリカをも感じさせるアメリカらしい壮大な音楽。

 

だと思っていると、聴き馴染みのある音楽が。

AVENGERSのメインテーマが組み込まれていたのです。

それに合わせて、AVENGERSのオリジナルメンバーを演じた俳優陣のサインが映し出されます。

「この人たちが届けてくれたんだ。この人たちが揃うことはもうないんだ。」そう思うと、今までで一番涙があふれました。嗚咽さえも出そうになりました。これはきっと感謝の念もあったことでしょう。

 

これは長年追い続けてきたからこそ生まれる感情だと思います。

 

本当に観てきてよかったと心から言えます。

 

 

さて、初めて私が映画で涙した理由を分析してみると、かなり再現が難しいということがわかりました。どうも自分一人で涙するにはまだまだ時間がかかりそうです。

感情が豊な友達を見つけるところから始めないといけないようです。

 

映画館に行くことの価値が見直されている昨今ですが、没入間や臨場感は劇場で見ることの醍醐味ですね。

 

ちなみに、来月にはDisney+でドラマが始まるのを皮切りにMCUフェーズ4が始まります。今年の映画が来年にずれ込んだことで、来年はとんでもないMCUフィーバーな年になりそうですね。

めちゃくちゃ楽しみです。

 

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