まひるの部屋

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楽しいことを語りたい

この時期にドラマは何を与えてくれるのか -「不要不急の銀河」を見て-

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先日、NHKにて『ドラマ&ドキュメント「不要不急の銀河」』が放送された。

番組の内容は次のようなもの。

又吉直樹さんオリジナル脚本。“新たなドラマ”が生まれるまでの人間模様を追ったドキュメントと、その結果誕生するホームドラマとの二部構成によるTVショー。 

 

これが非常に面白かった。

現在は再放送も決まっておらず見ることはできないが、NHKのサイトを見るだけでも十分に価値があるだろう。

『今 ドラマを作ることはできるのか?』

実験的に作られた本番組をみて、『今 ドラマは何を与えてくれるか』を考えた。

 

ドラマのあらすじは次のようなもの。

自粛の“延長”が叫ばれた5月上旬。スナック“銀河”を営む家族が岐路に立たされる。父と母はスナックを続けるかやめるかで揉め、高校生の息子は彼女と近づきたい思いにかられ…。

 

舞台は2020年5月。緊急事態宣言発令下の東京のスナックとその家族だ。

コロナ禍にコロナ禍のドラマを作っている、それだけですごい。

それも、ホームドラマだ。最も三密になる設定にあえて挑む制作陣の気概には感服した。

そして、このドラマのタイトルにもあるとおり、「不要不急」がテーマになっている。

「不要不急」ってなんだろう。

 

さて、コロナ禍は我々が共通して体感している。

よく考えてみるとこのようなことは滅多に無い。

それも、日本のみならず世界の共通認識としてコロナ禍による自粛生活を経験している。

この共通認識はこれからのエンタメに大きな影響を与えるだろうと思っている。

 

緊急事態宣言が発令されて活気のなくなった東京。ありありと映し出されるわけではなかったが、画面の端々から感じた。

 

スナックは休業要請により閉めている。そのどうしようもないもどかしさだとか、いつまで休業すれば良いかわからない不安だとか。

少し苛立ちが募るスナックを運営する夫婦。

何気ない食卓が今までに無いほど幸せに見えた。

決して幸せな雰囲気が漂っているわけではないのだが。

 

当たり前が幸せに感じる。そんなことを今、皆が共通して実感しているだろう。

それを心から感じるドラマだった。

しかし、見せつけてくるわけでは無い。

登場する家族はどこかイライラが溜まっていたり、思春期の男の子がちょっとバカになっていたり、あまり事態が飲み込めていない小さな女の子がいたり。

ただただ日常なのだ。

 

そんな中、夫がスナックを開店させようとする。

しかし、店先には近隣住民による強迫とも取れる休業要請の張り紙があったこともあり、開店には反対の妻。

もはや店を開けることができない雰囲気。

この同調圧力も上手く描き出し、ものすごく共感できる。

 

この口論の中、夫がカラオケをセットし歌を歌い出す。

 

ファイト!/中島みゆき

 

最初は止めようとする妻だが、次第に一緒に歌い出す。

半ばヤケクソだろう。

 

ただそれだけ。

ただそれなんだけれども、何故こんなに胸に残るのか。

 

 

それはきっと、この番組の構成もあるだろう。

冒頭のに述べたとおり、この番組はドラマ本編とその製作過程ドキュメンタリーの二部構成だ。

 

まず、製作ドキュメンタリーから放送される。

ドラマの撮影現場は三密で、コロナ禍で撮影するには最も難しい撮影の一つだ。

その壁を取り払うべく、専門家監修のもと撮影の段取りを決めていく。

ウィズコロナの働き方にもがく現場の人々。

 

その制作会議の中、こんな言葉が出た。

 

「この時期、ドラマみたいですか?」

 

私も考えた。

『この時期、ドラマ見たいだろうか。』

結論は

『見たい。』

 

この時期私はたくさんのドラマや映画などのエンタメに助けてもらった。

では、どう助けられたのか。

 

今の時期、他では体感できない人との関わり合いや感情、体験をもらっている。

ここではないどこかの世界をもらってるんですよね。

それによって助けられている。

他にも、共感できるというだけで心が救われたり、笑えたりする。

そう言う意味で、この時期ドラマを見たい。

 

特に今回のドラマは共感をくれた。

それが胸に残っている理由だ。

 

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さて、ドラマ制作段階で実際のスナックに取材をしていた。

そのスナックも最近営業を再開したばかり。

そこで言われていたのが

「昨日もお客さんが来てくれて カラオケ歌って もう涙が出ちゃいました。」

「カラオケってすごいんですよね 不思議な 

歌ってすごいっていうか いきなり その人の生身を見ちゃうって感じ」

 

また、出演者のリリー・フランキーが行きつけのスナックの訪れてこのような話をしていた。

 

(スナックのよさは)たくさん いろんな人とお話しできること」

「(コンビニより数の多いスナック。そのことをもう一度考えると、スナックは)不要不急では無いんですよ 決して」

スナックで話すことが生きる目的の人もいる。

人はしきり や画面越しでも、人と話したいと思う。

一人では生きていけない。

 

スナックって不要不急なのだろうか。

私たちの人生って不要不急なのだろうか。

不要不急は本当に「不要不急」なのだろうか。

 

この番組は自粛へのアンチテーゼでは全くない、

不要不急」を自問自答していく番組だと感じた。

 

家族。スナック。歌。その全てに「人」が関わっている。

課題に立ち向かい、「人間ドラマ」を描くのもまた人である。

 

我々はドラマをはじめとするエンターテインメントに人を求めているのだ。

この時期にその温かさが増しているように思う。

 

とても良い番組でした。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

まひる🌱

 

自力で生き抜くための本物の「知」鍛錬法

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書店でふと手にとった本が大切な一冊なるという経験は何にも代え難く素晴らしいものである。

今回取り上げる「知の体力/永田和宏」もその一つである。

「当たり前だけど忘れていたこと」を思い出させてくれる一冊だ。

 

この記事の構成は以下の通り。

 

 

本の情報

「答えは必ずある」などと思ってはいけない。"勉強"で染み付いた呪縛を解くことが、「知の体力」に目覚める第一歩になる。「質問からすべて始まる」「孤独になる時間を持て」「自分で自分を評価しない」「言葉にできないことの大切さとは」ー。細胞生物学者にして日本を代表する歌人でもある著者が、これから学ぶ人、一生学び続けたい人たちにやさしく語りかける。自力で生き抜くための本物の「知」鍛錬法。

ジャンル:新書

ページ数:223

本書の目次を見る*1

 

著者の情報

1947年滋賀県生まれ。細胞生物学者京都大学名誉教授、京都産業大学タンパク質動態研究所所長、歌人としても活躍。『生命の内と外』『近代秀歌』など著書多数。

 

知の体力を読んで考える

著者が本書で終始訴えかけているのは「大学は最後の教育機関である」とうことだ。

しかし、大学生以外にも読んで欲しいと思うには理由がある。

そのために、本書で記されている最後の教育期間としての大学で大学生が成すべきことをまず共有しておく。

大学を高校から切りはなす

本書はこの章から始まるが、これに尽きる。

「大学を高校から切りはなす」とはどういうことか。

・教わるのではない、学ぶのだ。

・正解は必ず一つとは限らない。むしろ存在しないこともある。

・問いがあって答えがないという状態に耐えうる知の体力を身につけよ。

 

大学生はこれらのことに立ち向かっていかなければならない。

しかし、これは大学生に限ることだろうか。

大人でもこれらのことに立ち向かってこなかった人もいるかもしれない。

それが顕著に現れていると私が感じるのは、SNSで不確定情報が真実かのように広まりすぎている状況である。

 

不確定情報を信じてしまう心理状況はどのようなものか。

・知らない、わからないという状態が耐えられない。

・必ず誰かが答えを知っている。

この二つが挙げられるだろう。

一つ目の「知らない、わからないという状態が耐えられない。」というのはまさに、知の体力がないということだろう。

二つ目の「必ず誰かが答えを知っている。」というのは、受験教育から脱却できていないとうことだろう。受験勉強ならば、扱う問題には必ず答えは存在し教科書と先生は絶対なのである。

SNSで不確定情報が真実かのように広まりすぎている状況の原因にはこれらが関係している考えられる。

もちろん他にもたくさん原因があるだろうが。

 

受験教育が悪いわけではないと思う。受験教育から脱却できていないことが問題なのだ。

さて、そのことに一石を投じているのが本書「知の体力」なのである。

 

 

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学ぶとはどう言うことか

 本書ではこのように述べている。

 

どこがわからなくて何ができないかをはっきりさせるために、どこまでわかっていて何ができるかを勉強する。

 

確かにそうだな。。当たり前だと思っていたけれど自覚が足りていなかった痛感している。

文字で目にするとやはり心への残り方が違います。

是非、本で読んでいただきたい。

 

そして、もう一つ。

言葉をいかに扱うか。

「ヤバイ」や「エモい」という言葉が若者言葉として定着し始めている。

言葉とは常に変遷するものであるから、悪くは無いのだろう。

しかし、それらの多くを内包する言葉で気持ちや感情を描写することによって、気持ちや感情がより抽象的になってしまうのではないか。

そも、「言葉にできない。」という言葉があるように言葉は離散的なものなのだ。

言葉=「私」にはどうしてもならない。

我々は新たな価値観として変遷する言葉を受け入れるとともに、言葉で「私」に迫る努力を怠ってはいけないのだと強く痛感した。

 

言葉では「私」をあらわしきれない。という当たり前のことを改めて思い出させてもらった。

 

こちらの記事では、「知の体力」を含み私が触れたものから考えていることを綴っている。

是非ご一読いただきたい。

 

mahiroom.hatenadiary.com

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

まひる🌱

 

*1:I部 知の体力とは何か

1 答えがないことを前提とせよ
大学を高校から切りはなす/ 正解は一つなのか/ 答えのない問題/ 定石では太刀打
ちできない/どのように自分で考えられるか

2 質問からすべては始まる
私が大爆発するとき/ プレゼンの心構え/ 以心伝心の功罪/ 能動的に聞く/ 先生
だって嘘を言う/ ヒトの全細胞数は60兆個ではなかった/ 授業に教科書はいらない

3 想定外を乗り切る「知の体力」を
過剰なプレスリリース/ 何のために勉強するのか/ 学習から学問へ/ 最後の教育機
関としての大学/ 想定外に向き合う知力/ 「わかっていないこと」を教えたい

4 なぜ読書は必要なのか
ちっぽけな私は実は凄い奴なのだ/ 「何も知らない〈私〉」を知ること/ 〈他者〉の
発見/ 生命は自然に生まれる?/ 科学的な思考法の基本/ パスツールの「白鳥の首
フラスコ」

5 活用されてこその知である
しまい込まれた知識/ コラーゲンを飲む/ アウトプットへの訓練/ 知のスペクトル

6 〈私〉は世界とつながっている
永田流、短期派遣システム/ 英語嫌い/ 無用のへりくだり/ 学んでから始めるか、
始めつつ学ぶか/ ここだけが世界ではない

II部 師弟関係はどう結ぶものなのか

1 落ちこぼれ体験も大切だ
大学の教師が親切になった/ 三十苦に遭う

2 多様性にこそ価値がある
アクティブラーニング/ 教室じゅうを歩き回る/ とにかく聞いていく/ 「いい先生
ばかり」の胡散臭さ

3 先生にあこがれる
岡潔の残したエピソード/ 研究への情熱が学生に感染する/ 「パチンコ必勝法を教え
たるで」/ 授業は商品か/ 「何を教えるか」よりも「誰が教えるか」/ 先生で志
望する大学を択べるか/ 名著の値段

4 大学に質を求めるな
大学の品質保証/ 企業・社会の求める人材とは?/ 総理の言う「職業教育」/ 「ら
しく」の蔓延/ 「らしく」は同調を強要するミームだ/ 違っているということから
5 親が子の自立を妨げる
大学から親を駆逐しよう/ 卒業式で親も卒業/ 子でなく親の問題/ 繰り返される失
敗のなかにこそ

6 価値観の違いを大切に
「ヤバイ」だけではヤバクない?/ 特殊な悲しみ/ 予測変換機能 / ヘンな三人組

7 自分で自分を評価しない
妬みのなかの敵意/ シンデレラの起こした変化/ 「私などとてもとても」/ 自分を
位置づけない/ ぼっち席/ 本来ひとりでいるもの

III部 思考の足場をどう作るか

1 二足のわらじには意味がある
身の縮んだ人生/ 研究室の御法度/ 元気をなくしたわが子

2 みんなが右を向いていたら、一度は左を向いてみる
負のフィードバック制御 / われわれは弱い / 「それらしい」言葉の嘘くささ /
言葉は究極のデジタル / コミュニケーションは、アナログのデジタル化

3 メールで十分と思うな
300通のラブレター/ メールは思いを伝えるか/ 言葉にできない/ 待つという時
間 / 思考の断片化

4 ひたすら聞きつづける
受ける側の覚悟 / 妻が望んでいたこと/ 河合隼雄の極意/ 聞いてくれる存在 /
「それは無理」が摘み取るもの

5 「輝いている自分」に出会うには
特別の〈他者〉/ 伴侶となるべき存在

あとがき

国公立大生が大学受験までに読んだ本 -高校生編-

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読書量と学力の相関関係は自覚していません。

しかし私が受験生の頃、国公立大学に合格した学生はどんな本を読んでいたのか気になっていました

そこで私の読書遍歴を残しておこうと思います。

 

そして、私は幼少期読書嫌いだったのですが、今では読書が好きになっています。

その変移は読書が苦手な人の参考になるかもしれません

読んだ本の中から特に印象に残っている本をとりあげます。

 

今回は高校生編です。

幼少期〜中学生編はこちら

 

高校生では新書など小説以外の本もよく読むようになりました。

 

14歳からの哲学/池田晶子

by カエレバ

 この本に関する詳しい内容は下の記事に書いています。

mahiroom.hatenadiary.com

 

考えるということを一緒に隣でやってくれるような本です。

高校受験が終わった春休みに読みました。

池田晶子さんの本は言葉を追っているだけで心が軽くなっていきます。

書いてあること以前に言葉に力が宿っているような感覚です。

疲れた時には彼女の著書「考える日々」を読んでいます。

by カエレバ

 

ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海

by カエレバ

あらすじ

 

 ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
働く人ならみんな共感! スカっとできて最後は泣ける"すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー"

 

私が書店で手にとった本の中で「これは面白い!!」と初めて思えた本でした。 

この頃から、書店に行くようになったんですね。

さくっと読める小説で月並みな感想ですが、「ヤマモト」に元気をもらいました

続編も出ていますね。早いうちに読みたいです。

by カエレバ

 

それからは北川恵さんの小説に読むようになり、「ヒーローズ(株)!!!」シリーズは二作目まで読みました。とっても元気がもらえますよ。これも早いうちに最新刊まで読みたいです。

by カエレバ

 

人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二

by カエレバ

ラグビー選手平尾誠二の考え方に触れることができます。

部長になったためこの本にはお世話になりました。

しかし、リーダーだけではなく万人に通ずる生き方の話です。

 

語彙力こそが教養である/齋藤孝

by カエレバ

その一言に知性は滲み出る。誰でもできる珠玉の言葉を血肉にする技術。

語彙が豊かになれば、見える世界が変わる。
教養あふれる大人になるための、実践的「語彙力向上講義」。

本書は語彙力の向上を目的とした本ではありません

語彙力の重要性を説いているのです

私自信、漢字やことわざ・四字熟語などを真面目に勉強してこなかったものですから、語彙力には自信がありません。

この本を読むたびに学習意欲が高まります

知的好奇心が刺激されるのですね。

何かあるたびにこの本に戻ってきて、自分に火をつけます。

 

大学受験に強くなる教養講座/横山雅彦

by カエレバ

英語・現代文・小論文は三位一体である。本書は、受験評論に共通するテーマである「現代」を、六つの角度から考察することで、読解の知的バックグラウンド構築をめざす。 

英語講師である横山雅彦さんの著書です。

さて、「大学受験に強くなる」と銘打っているので内容は気になりますね。

したに目次を挙げておきます。

・還元主義を越えて

・言語とコミュニケーション

・脱工業化の到来

ポストコロニアルな世界史

アメリカ化する世界

・現代民主主義の逆説

 

一言で言うと、受験勉強では考えない外の世界を覗かせてくれます

こんなことを考えてなかったなぁ。考えていかないとなぁ。面白いなぁ。

興味津々で一気に読み進めてしまいました

大学生になった今でもまだまだ勉強になることばかりでお世話になっています。

そして、本の中ではたくさんの本が紹介されているので、たくさんの世界への入り口を用意してくれているわけです。ありがたいですね。

 

折り返し点ー1997~2008/宮崎駿

by カエレバ

もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』から最新作『崖の上のポニョ』まで―企画書、エッセイ、インタビュー、対談、講演、直筆の手紙など60本余を一挙収録。宮崎駿12年間にわたる思想の軌跡。

宮崎駿のインタビューやエッセイをまとめた本です。

制作段階の詩などから何を考えて作ったか。など522ページにわたって語り尽くされています。

私は「もののけ姫」が好きなので、当時のインタビューはよく読み返します。

宮崎駿の自然観は今こそ我々世代が考え直さなければならないことが詰まっているように思えます

上記の池田晶子さんの著書と同じように、文字を追っているだけで心が洗われていくように感じます。

大切なバイブルの一つです

宮崎駿の他の著書「風の帰る場所」なども読みたいですね。

by カエレバ

 

by カエレバ

 

疲れすぎて眠れぬ夜のために/内田樹

by カエレバ

疲れるのは健全である徴。病気になるのは生きている証。サクセスモデルへの幻想を棄てて、「1ランク下の自分」を目指しませんか? ささやかなことで「幸せ」になれるのは1つの能力です。まずは身体の内側から発信される信号を聴き取ること。真の利己主義を目指すこと。礼儀作法と型で身を守ること。家族の愛情至上主義をやめること──。今最も信頼できる哲学者が、日本人の身体文化の原点に立ち帰って提案する、最強の幸福論。

私たちは もっと良い自分。もっとすごい自分。を目指すべきだと言い聞かされて育ってきました。

実際にそう思っているかどうかは人によるかもしれません。

しかし、実際にそう思うことで苦しんでいる人には是非読んでもらいたい一冊です。

私自信、この本を読んで頭が少し柔らかくなりました。

内田樹さんの生き方や考え方から「そんなのもありなんだ」と思わせてくれる一冊です。

 

内田樹さんの著書はいくつか読みましたが、「困難な成熟」や「そのうちなんとかなるだろう」「修業論」なども面白かったです。

 

by カエレバ
by カエレバ
by カエレバ

 

砂漠/伊坂幸太郎

 

by カエレバ

 

 この一冊で世界が変わる、かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。

「こんな大学生活送りたい」そう思える一冊です。

小説の中の日常は本当に輝いて見えるんですよね。

仲間がいて、冗談が言い合えて

コロナ禍で未だに大学に通うことができていないので、もう一度読み返して新鮮な風を心に吹かせようかと思っています。

それほど、心に残る作品です。

伊坂幸太郎さんはたくさんの小説を出さているなか「死神の精度」「火星に住むつもりかい」を読みましたが、どちらも面白かったです。

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by カエレバ

 

by カエレバ

 

 

解夏/さだまさし

 

by カエレバ

病により徐々に視力を失っていく男。故郷の長崎に戻った彼の葛藤と、彼を支えようとする愛する人との触れ合いを描く表題作「解夏」他、全4作品。人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。 

私は恥ずかしながら、解夏の表題作「解夏」しか読んでいないのですが、これがまたとっても良いんですよ。

100ページほどなのですぐに読み終えることができます。

しかし、すぐに読み終わってしまうのがもったいないくらいに、じっくりと味わいたい作品なのです。

この作品における「解夏」の意味がわかった時、心がじんわりと温かくなります

 

ナナメの夕暮れ/若林正恭

 

by カエレバ

 

オードリー若林、待望の新エッセイ集!
『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』から3年。
雑誌「ダ・ヴィンチ」での連載に、大幅に書き下ろしエッセイを加えた、「自分探し」完結編!
ゴルフに興じるおっさんなどクソだと決めつけていた。
恥ずかしくてスタバで「グランデ」が頼めない。
そんな自意識に振り回されて「生きてて全然楽しめない地獄」にいた若林だが、四十を手前にして変化が訪れる――。
ゴルフが楽しくなり、気の合う異性と出会い、あまり悩まなくなる。
だがそれは、モチベーションの低下にもつながっていて……
「おじさん」になった若林が、自分と、社会と向き合い、辿り着いた先は。
キューバへの旅行エッセイ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』では第三回斎藤茂太賞を受賞。
「生き辛い」と感じている全ての人に送ります。

 本書の中で強烈に印象に残っている内容があります。

世の中に出回っている自己啓発本茶帯が黒帯になるための本。自分のような見学にきた体操着姿の奴が黒帯になる方法なんて書いていない

正確ではないですがこのような趣旨のことが書いてありました。

 

この意味で言えば、「ナナメの夕暮れ」は「見学にきた体操着姿の奴」の苦しみを理解してくれて、「でもこんな風にも見えるよ」とそっと手を差し伸べてくれる。そんな本です。

 

この本も何かあるごとに帰ってきては、文字をって心を落ち着かせています。

等身大の文章がとても良いのです。

若林さんの他の著書「社会人大学人見知り学部 卒業見込み」「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」も是非読んでみたいものです。

 

by カエレバ

 

by カエレバ

 

 

おわりに

この本を読めば国公立大学に合格できるといった趣旨で書いたわけではありませんが、どんな本を読んでいたのか参考になったのなら嬉しいです。

私もあなたもこれからも面白い読書体験をできることを願っています。

 

 

国公立大生が大学受験までに読んだ本 -幼少期〜中学生編-

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読書量と学力の相関関係は自覚していません。

しかし、同じような大学生は一体どのような本を読んできたのか。気になりました。

そこで読書嫌いだった私が読書好き(と言ってもそんなに読んでないけれど、、)になるまでの読書遍歴を残しておこうと思います。

読んだ本の中から特に印象に残っている本をとりあげます。

 

目次

  

幼少期〜小学生

パンやのくまさん

by カエレバ

小学校を卒業するまで私は一切の勉強が嫌いで読書なんてもってのほかでした。

幼少期に親に絵本を読み聞かせてもらったキリです。

中には大好きな絵本がちらほらありました。

それがパンやのくまさんです。

出てくるパンが全て美味しそうなんですよね。匂いや温かさを感じるような一冊です。

 

とは言え、小学生時はほとんど読んでないに等しいでしょう。

 

 中学生

ハリーポッター/J・K・ローリング

by カエレバ

言わずと知れたシリーズですよね。

中学入学とともに学校で読書の時間が設けられました。

そこで、家にあったハリーポッターを手に取ると、、、

今まで全く頭に入らなかったストーリーが少しずつ入ってくるようになりました

きっと映画を見たからでしょう。

読書が苦手な人が読むにはページ数がかなりありますが、映画を見た後に読むと割とスラスラと読むことができます。

全7作あるシリーズなのでそれを読破するだけで十分に読書への耐性がつきました

読み切ったという自信が新たな読書へと向かわせてくれることとなりました

この感覚は大事ですよね。

 

モモ/ミヒャエル・エンデ 

by カエレバ

 こちらもまた名作ですね

あらすじ

「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人に自信をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで、奪われた時間を取り戻す

この作品は児童文学でありながらハリーポッターよりも硬派に感じました。

しかし、時間を奪われたり取り戻したりというファンタジー

人の心にまつわる話など、幼少期には驚くほど別世界の物語でした。

大学生になった今、読みかしてみようかと思えるほど素晴らしい作品です。

その際にはこちらの本も参考にしたいなと考えています。

by カエレバ

 

妖怪アパートの幽雅な日常/香月日輪

by カエレバ

あらすじ 

主人公は中学一年生の時に両親を亡くす。高校入学とともに親戚の家を離れ、アパートで下宿することに。そのアパートはどうやら妖怪・幽霊が出るアパートで...

上のあらすじを見るだけではホラー小説かなと思うかもしれませんが全くそんなことはありません

アパートには個性あふれる住人がおり、妖怪・幽霊と当たり前のように暮らしています。

このキャラクターたちがこれまた愛せるキャラなんですよね。

そして、アパートは食事付きなのですが、その食事がなんとも美味しそう!

文字を追っているだけでお腹が空いてきます。

一冊が230ページほどで割と読みやすいです。

この本もまた良い見返したい一冊ですね。

 

竜馬がゆく/司馬遼太郎

by カエレバ

 あらすじ

坂本龍馬の生い立ちからを生涯を終えるまでの一生が描かれた小説。

さてさて、名作が続きます。

世間の坂本龍馬像はこの小説に影響されていると言っても過言ではないでしょう。

しかし、これは小説であって確実な歴史ではないというのを念頭におかなければなりません。

そうは言っても、小説としては一級品

第二巻で竜馬が土佐藩を脱藩するまでは少し耐えなければなりません。

しかし、第三巻からワクワクが止まりません。

若き青年坂本竜馬が外の世界へ出てあらゆるものに出会っていく。

龍馬が感じる新鮮さを読みながら同時にありありと感じることができます

ちょうどこれを読んだ中学二年生頃はかなり幕末の知識が豊富でした

今読めばまた違う発見があるかもしれません。

 

フェルマーの最終定理/サイモン・シン

by カエレバ

言葉にしようのない、美しい瞬間でした。

数学界最大の超難問はどうやって解かれたのか?3世紀にわたって苦闘した天才数学者たちの挫折と栄光、証明に至るまでを描く感動の人間ドラマ。

17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション! 

 これはフェルマーの最終定理という歴史的な数学の難問の証明に挑む数学者たちの物語です。

数学の問題は難しいからわからないやと思うかもしれません。

しかし、この本は証明が書かれているわけではありません

おそらく読んでもほとんどの人が理解できません。

証明ではなく、数学者に焦点を当てているのです。

ですから、高度な数学の知識はなくとも読むことができます

現に私は中学生の頃に読むことができました。

本当にわからないところは飛ばしたのでしょうが。。。

それでも十分に楽しめました!

 

勉強という数学から切り離した本当の数学の世界が広がっています。

数学が苦手な人・嫌いな人はこの本を読んでみると、数学が違って見えるようになるかもしれません

 

 

おわりに

読書が苦手な人でも知っている映画やドラマの原作などを読めば、ストーリーが入ってきやすいです。

なかなか読書ができないという人は参考にしてもらえると嬉しいです。

 

まひる🌱

面白いラジオ番組を見つけた!福島のぶひろの歌詞研究会-MBSラジオ-

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みなさんラジオ聴いてますか?

 

いやいや、ラジオなんて古いでしょ。

なんていう人も多い昨今。。。

 そんなラジオにもまだまだ面白い番組がたくさんあります。

私自身、週に20番組以上聴いていますが最近面白い番組を見つけたのです。

 

その番組は

福島のぶひろの歌詞研究会

です。

放送局はMBSラジオ。大阪ですね。毎週日曜21時30分からです。

 

番組概要

毎週日曜よる9時30分〜 歌は時代を写す鏡。激流の一瞬を切り取った、その断面こそが歌詞といえましょう。今宵、ラジオの前の紳士淑女の皆様を、歌詞の完備な世界へと誘います。

 

そう、歌詞研究番組なのです!

あるようでなかった、こんな番組を求めていた!という番組です!

 

扱う楽曲は様々のようです。現在第二回まで放送されていますが

第一回は「インフルエンサー/乃木坂46

第二回は「違う、そうじゃない/鈴木雅之

となっています。

 

振れ幅ありますね〜

歌詞研究番組の第一回でアイドルの曲を選ぶのはかなり意外ですが、その気をてらったのが話題を呼んだのでしょう。

 

番組内では歌詞の一言一句を吟味しています。終助詞や「言った」と「思った」の差異に注目したりなどです。

もしここが違う言い回しなら?と考えることで、歌詞の意味を深く理解していきます。

歌詞を手元に置きながら聴くのが良いでしょう。

扱った曲が知っている曲・好きな曲ならばもちろん楽しめますし、そうでなくても新しい曲に出会ったり、自分で歌詞の意味を考える時のヒントが得られるかもしれません

 

福島アナウンサーの落ち着いた少しお堅い語り口が「ラジオ聴いている!」と実感させてくれます。タイムスリップしたような感覚にさえなることができます。

 

このような番組がある限り、まだまだラジオは古いとは言わせませんよ。

 

さてさて、radikoというアプリはご存知ですか?

スマートフォンで無料でラジオを聴くことができるというものです。今では結構有名になっていますね。

radikoにはこんな機能もあるのを知っていますか?

・もちろん、無料でラジオを聴くことができる

・有料版では全国のラジオを聴くことができる(radiko プレミアムのエリアフリー機能)

・放送から一週間限定でアーカイブを聴くことができる(タイムフリー機能)

 

タイムフリー機能は革命でした。深夜ラジオや聞き逃したラジオも後から聞き返すことができます。それも合法的に!

違法アップロードに頼らず、作り手に数字として貢献できるのは聴き手として嬉しいことです。

 

また、radiko プレミアムは月々350円で全国の放送を聴くことができます。

やはりラジオもテレビも東京が強い!

関東圏外の人は聴けないので辛いですよね。

そこに現れたのがradiko プレミアム。

私は加入してニッポン放送TBSラジオ文化放送をガッツリ聞いています。

 

radiko プレミアム

 

パソコンではブラウザで聴くことができます。→radiko

 

これからも楽しいラジオライフを満喫していきたいですね。

 

まひる🌱

青い空にくっきりとした白。夏の匂い。積乱雲を勉強する!

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気なるけれど、本やネットでしっかりと勉強してこなかったなぁということを勉強していくのが「勉強する!」シリーズです。

 

私が勉強していくシリーズですので、情報の羅列ではなくもう少し親近感のある記事になっていくのではないかと思います。

 

そんな「勉強する!」シリーズの初回は積乱雲です!

 

まだまだ梅雨の季節が続いていますが、夏はもう目前。

私はくっきりとした美しい積乱雲を見るためだけに夏があると思っても良いくらい楽しみにしています。

 

しかし、学業・部活動に忙殺され心の余裕がなかったからか自分の積乱雲好きに気づき、空を見上げるようになったのは去年からです。

 

あの感じの雲が好き という認識で恥ずかしながらそれが積乱雲だと分かったのも去年でした。

 

あまりに無知な私が恥ずかしくなったので、今回は積乱雲について勉強していきます!

 

積乱雲とは

縦に長く大きなもこもことした雲です。雷雲、入道雲とも言われています。

夏の季語ですね。

雲という漢字を見ると、曇りを思い出します。ですから、ですから私は雲という漢字には暗い灰色のイメージがあるのです。

大きな雷や夕立を降らせる意味ではイメージぴったりです。

積乱雲が降らす雨や雷には要注意です。

 

積乱雲の発生条件についてはこちらの記事が参考になりました。

www.yamareco.com

そして、こちらの記事を参考にすると、私が大好きな「白くてくっきりした積乱雲」は発生初期段階の積乱雲のようです。

だから、綺麗な積乱雲は一瞬しかみることができないんですね。納得です。

 

上記の通り、私には文字に色のイメージがついています。共感覚というやつです。

個人的には「雲」=「暗い灰色」ですが、「積乱雲」=「白」なのです。

 

 

皆さんも経験あるのではないでしょうか。

 

部活中に空を見上げると真っ青な空にくっきりとした白い雲。

芝生が日に照らされた匂いに、野球部の掛け声。

 

なんなら、目線を野球部→木→空と移していくと、空を見上げたときに金属音が響き渡りますね。すると音楽が流れてきますね。自動再生ですよ。映画の見過ぎですね。

 

そして、さっと風が吹くと生温くてアスファルトが濡れたような匂い。

雨来るな。

そう思った時には、肩あたりがひんやり。

瞬く間に校舎内に撤収ですよ。

 

もしくは、雨の中部活をして、部活終わりに制服に袖を通すとほんのり温かいんですよね。あの感覚たまんないですね。ちょっとポカポカしててのぼせた感じで帰宅するんですよ。帰宅して、真っ先にお風呂です。足先がジーンと温まる。家が雨に打たれている音。遠くでは雷が鳴っている。

お風呂上がりに牛乳が飲みたくなりますね。

 

懐かしい感じがしますね〜

あれ、私だけですか?

 

何はともあれ、こんな妄想を書き立てられるほどに積乱雲は魅力的なのです。

 

www.jma.go.jp

こちらのページに載っている積乱雲は私の大好きな積乱雲とは異なりますが、なんともかっこいいですね。

 

さらに調べていると面白いものを発見しました。

www.bioweather.net

こちらで、人工的に積乱雲を作ることができるようです!

自由研究でこれやっときゃよかったなー

 

季語にも触れたので、俳句を勉強したくなってきました。

最近知ったのですが、俳句って完全に自由ではないんですね。

意外とルールが多いようです。

また、この「勉強する!」シリーズで扱うかもしれません!

 

私は人生で初めてカメラを買ったばかりですが、積乱雲を撮る日が楽しみで仕方がないです。

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FUJIFILM X-T30

 

 

まひる🌱 

 

 

アニメに疎かった私がラブコメを見た結果。

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私がこれまで見てきたアニメというと、幼少期に見たドラゴンボールくらいです。

 

結論から言うと、めっちゃハマりました

アニメが苦手な人がアニメの入り口としてラブコメを選ぶことは有効です!

 

19歳になった今、これまで挑戦してこなかった時間ができたのでアニメを見てみようと思い立ったのです。サブスクで見れる作品を探していると何を見たらいいのかさっぱり。。。。

 

ONE PIECE銀魂など名前を聞いたことがあったり漫画は読んでいる作品などはありましたがどうも気がすす見ませんでした。

 

そんな中でもパッケージが目を引いた作品を徐に再生してみたのです。

その作品は

俺の妹がこんなに可愛いいわけがない 

 

なんやこれ。めっちゃ面白いやん。

ってことで一気見してしまいましたよね。1日で2シーズンです。我ながらたいしたもんです。

見事に黒猫にはやられてしまいました。可愛すぎますね。

シーズン2の終盤は京介のハーレムっぷりには腹立ちましたが笑

 

これが私がアニメにハマった瞬間です

 

恥ずかしながら、私はラブコメというジャンルを知りませんでした。

しかし、そんなものはもはや過去の話。

そこから、貪るようにアニメをみました。

ざっと挙げると

冴えない彼女の育て方

・可愛ければ変態でも好きになってくれますか?

・五等分の花嫁

ヲタクに恋は難しい

シュタインズ・ゲート 

宇宙よりも遠い場所

イエスタデイをうたって

・GREAT PRETENDER

・あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない

攻殻機動隊 SAC_2045

日本沈没2020

・映像研には手を出すな

あたりでしょうか。

 

その中でも特に面白かったのは

・俺の妹がこんなに可愛い訳がない

冴えない彼女の育て方

ヲタクに恋は難しい

・シュタイン・ズゲート

宇宙よりも遠い場所

日本沈没2020

・映像研には手を出すな

です。

 

ブコメに関して言えば、自分の好みがわかってきました。

私はコミケが出てくるいわゆるヲタクアニメが好きであるということがわかりました。

好きなものに対して一途で、その話題になると熱意を持って話せるあの感じがたまらんのです。

あと、友達や仲間と協力して同人誌やゲームを作る結束力もたまらんです。

 

そんなわけで、食わず嫌いだったアニメに片足を突っ込むことができました。

上記の通り、ラブコメ以外のジャンルのアニメも楽しめるようになったのです。

おかげで、「映像研には手を出すな」や「日本沈没2020」「宇宙よりも遠い場所」「シュタインズ・ゲート」などの傑作だと思える作品にも出会うことができました。

 

アニメが苦手な人がアニメの入り口としてラブコメを選ぶことは有効です!

 

元々ラジオ好きと言うこともあり、今では声優のラジオを聴くほどです。

 

最高のアニメライフを送っております。

 

まひる🌱

 

 

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コロナ禍で大学一回生が考えていること

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私は理系大学の一回生です。コロナ禍で実際に大学に通ったのは受験を含めて二回。

大学生になったという実感はあまりありませんが、受験勉強以外に使える時間が増えたということでは実感があります。

 

現在の大学生が考えている生身の声を綴っていきます。

内容は大きく分けて次の4つです。

 

 

交友関係

入学から3ヶ月経った今、大学でできた新しい友達は0人です。TwitterなどのSNSで同じ大学の人をかろうじて見つけることができ、そこから学科のLINEグループに入ることまではなんとか成功しました。しかし、だからと言って急に連絡する友達が増えるわけではありません。

現在の状況ではSNSに強い人、つまり極端に積極的な人のみ友達ができているのだと考えます。

 

この状況に悲観的か。

私はこの状況を悲観していません。というのも元々友達が多い方ではなかったし、ほとんど遊びに行ったことがなかったからです。ですから、言ってしまえば新しい友達ができようができまいが生活は変わらないのです。

しかし、私がこの状況に悲観的ではない理由は他にも二つあります。

一つが「家族と一緒にいること」、もう一つが「いづれ友達ができるだろうと思っていること」です。

まず、「家族がいること」。それは話す相手がいるということです。これは精神的に非常に安定します。私は大学では一人暮らしの予定でしたが、このようなご時世で大学がオンライン授業となり今もなお、実家に居ます。この期間、下宿先に一人で居続けるときっと精神的にしんどくなっていただろうと思います。現に、高校時代の友達の状況を聞いてみると、一人暮らしで外にも出れないし喋る人もいないしでかなり滅入っているようでした。いくらオンラインで話すことができても、身体的なコミュニケーションが取れないのは、ダメージが大きいようです。

 

このことから二つのことが考えられます。

一つが、今まで人間が追いついていなかった技術に、なんとか人間が追いつくということです。オンラインでの講義や会議などもまさにそうですよね。これを期に新しいコミュニケーション手段が広まるというわけです。

もう一つは、人間は身体的コミュニケーションを活用して生きてきた生き物だと実感するということです。私が実感する身体的なコミュニケーションというのは、実際に触れている感覚や同じ空間を共有している感覚や他者との間に感じる空気感などです。

映像を介しての対面はできるものの、やはり自分というものを言葉に託さなければならない場面が多くなりました。

「言葉では表現できない」という言葉に現れているように、言葉というのは離散的であるというのを私たちは自覚しています。ですから、自分を言葉に託すことの心許なさを感じ、そこから軋轢や孤独へと繋がることは十分に考えられます。私はこの機会に身体的なコミュニケーションがいかに私たちを形成していたかを実感していると共に、いかに言葉を蔑ろにしてきたかを実感させられました。

離散的な言葉をいかに自分というものに近づけるか。そういうことを考えるようになりました。まずは語彙力から。これについては後ほど「今、何ができるか」でも触れます。

 

さて、長くなりましたが、新しい友達がいないことへ私が悲観的でない理由の二つ目「いづれ友達ができるだろう思っている」ことについてです。

今はオンラインで完全に大学の人たちとは合わない状況です。しかし、いづれは会う日がくるだろうとどこかで楽観視しています。

しかし、その楽観的な私の考えに一石を投じる作品がありました。

劇団ノーミーツのZoom公演「門外不出モラトリアム」です。予告編のリンクを貼っておきます。

www.youtube.com

<あらすじ> みんなが家から出なくなって4年。入学からフルリモートのキャンパスライフを送った私は、実感の湧かない卒業を間近に控えていた。 もし、もう一度、家から出られなくなったあの日からやり直せたら、あのささやかな恋も、実ったのだろうか。あいつがいなくなることも、なかったのだろうか。 たとえバーチャルでも、これが私たちの青春。だから、何度でも繰り返す。何年この時代に生きることになっても。この部屋から、未来を変える。 収束しない事態と、収束する運命に逆らう物語。

 

私は残念ながらこの公演をみることは叶いませんでした。実際に大学生活そしてその後をフルリモートで過ごすことになることはないかもしれませんが、「もしそうなったら。」を考えることに非常に価値があると考えています。

自粛期間が始まった時から、「耐える期間」という認識は捨て去ろうと思っていました。つまり、この状況下でできることをやる。しかし、そうは言ってもなかなか難しいものです。そんな中、できることを見つける方法の一つが「もし、自粛期間がずっと続いたら。」を考えることだと思っています。私は公演を知らなければ考えることもなかったでしょう。新たな思考回路を生んでくれた劇団ノーミーツには感謝をしています。

 

「今できること」の一つが現在綴っているブログでもあるのです。これを含み、「今、何ができるか」で後述します。

 

学業

私の大学でオンライン講義が開始された日、説明されていたサイトでは視聴できずに私は焦っていました。そこで、Twitterに検索をかけるとなんとか見られるサイトを見つけることができました。このようにSNSを活用しないと、生き抜いていくことが難しい時代になっています。同時にこのSNSを活用する」ということによって、人には得意・不得意があり、それぞれの得意を分け合って助け合っていくことで我々は成り立っているのだということも実感しています。また、フルリモートの講義になり、授業料に対して講義の質が見合っていないという意見がちらほら見られました。同感だと思うのと同時に、このような考えをもたらしてくれました。それは「知識は与えられて当然か」ということです。大学の教授は学生にわかりやすく丁寧に教える義務があるのだろうかということです。

私たちは無意識のうちに「知識は教えられて当然だ」と奢っていたのではないでしょうか。学生とは字の如く「学ぶ」者です。講義の質があーだこーだという前に、この自覚を今一度強く戒めるのが先ではないかということを実感したわけです。

 

私は現在、この「学生」のあり方について考えており、自分のなすべきこと・できることを考え直している最中です。これは次の「思考回路との戦い」にもつながります。

 

思考回路との戦い

私たち大学生は小中高12年間の教育を受けて、さらに受験というものを通っています。大学生になった今、「受験」の思考つまり答えは必ず存在し一つであるという思考からの脱却という戦いの始まりであると考えています。

答えのない問いに立ち向かっていかなければならない。というのは言葉では何度も聞いてきたことですがなかなか実感することは難しいのです。私自身戦っている真っ最中です。

しかし、学生のあり方を考えているとその違いの片鱗が見えてきたように思えます。

受験思考では先生や教科書の行っていることは全て正しく、それをいかに覚えるかというゲームでした。ですから、わかっていることを教えられるわけです。そして、それで事足りるわけです。事足りると言いますか、私のような凡人はそれを覚えるだけで、必死でその先を考える余裕などなかったのです。

しかし、大学生は「何がわかっていないか」「何ができないか」を考えるために「どこまでわかっているか」「どこまでできるか」を学ぶのです。この姿勢を本で読んだときはまさに晴天の霹靂でした。「わかってはいるけれど、、、」というモヤモヤを吹き飛ばしてくれたように思います。

 

さて、私の大学の講義では『「何がわかっていないか」「何ができないか」を考えるために「どこまでわかっているか」「どこまでできるか」を前提知識として共有するよ』という言葉は一切ありませんでした。これを不親切と取るべきか、そのくらい大学生として常識と取るべきか。おそらく後者なのでしょう。

つまり学ぶというのはこのことだったのです。学ぶ姿勢というものを極端に持ち合わせていない私は、そこへ挑んでいかなければなりません。

そして、大学生は「大学は最後の教育機関である」ということに強く自覚的であるべきだと考えます。

教わる「生徒」から脱却し、学ぶ「学生」へ移行するための最後の4 年間なのです。

 

オンライン講義によって、より講義への不満が高まったことで逆説的に「自ら学ぶ」とうことを考えルことができたように感じますし、考えた人も多いのではないかと思っています。

 

今、何ができるか(土地・自然・言葉・新たな挑戦)

 

今できることは何か。と考えるほどになんでもできるように感じます。とはいえ、友達と勉強したり考えていることを共有したり新たな物づくりに挑戦したりというのが難しくなっているなと感じます。これは一回生だからこその悩みなのかもしれません。

 

さて、いまだ実家にいる私ができること・したいことはないかと考えていると決定的なものがありました。それは、今まで育ってきたと土地を知るということです。

地形や地名の由来。土地の歴史 などです。

これからそのようなことを勉強していこうと考えています。そして、どうにかこのブログに還元できないかとも考えています。

それは自然に対しても同じことが言えます。

受験という柵から解放された今、心の余裕によって色を持った自然を体感し勉強していきたいとも考えています。受験には大変苦しみました。最後まで受験を乗りこなすことができなかったのです。しかし、そうやって心の余裕を失い「見えなくなった」からこそ、解放された今「見えるようになった」のです。ずっと見えていたら気づかなかったかもしれない美しいもの・興味のあることに気づくことができたのです。

 

 そして、先述した通り言葉をいかに自分に近づけるか。という戦いも今できることの一つだと考えています。言葉を学び、また体感することによって言葉を引き出す機会をふやす。そうやって、言葉と自分の一致性を高める努力をしていきたいものです。

 

ここで私の心に残っている言葉を大野晋氏の『日本語練習帳』から引用します。語彙に関する文章です。

生活していく上で間にあうという数でいえば、三〇〇〇語もあれば間に合う。(中略)では、三〇〇〇語知っていればいいか。言語生活がよく営めるには、三〇〇〇語では間に合わない。三万から五万の単語の約半分は、実のところは新聞でも年に一度しか使われない。一生に一度しか出会わないような単語が、ここというときに適切に使えるかどうか。使えて初めて、よい言語生活が営めるのです。そこが大事です。語彙を七万も一〇万も持っていたって使用度数1、あるいは一生で一度も使わないかもしれない。だからいらないのではなくて、その一回のための単語を蓄えていること

 

語彙が貧弱な私はこの言葉を胸に勉強に励みたいです。

 

そして、この一人の期間は自分のためだけに時間を使うことができるので、このブログ然り新しいことに挑戦する絶好の機会です。他にもプログラミングや3Dモデリング、電子工作やカメラなどにも挑戦していきたいですが、独学の厳しさにも直面しています。

同じことに取り組む仲間も欲しいものです。

 

 

まとめ

コロナ禍によって未曾有の出来事に直面したり、考えもしなかった事象・今まで表沙汰にならなかった意見が露出してきました。しかし、そのことによって今まで当たり前にやり過ごしてきたことを考えるきっかけになっていることも事実です。

 

我々学生はこれからこの社会・この世界で生きていく世代です。この考え直す機会にしっかり考えるのは使命だと思っているので、未熟な私でも足掻き続けようと思います。

 

 

まひる🌱